ヤサオトコ

 「ここのしゅうまいは絶品よ。元町の中華街にも出店してるのよ」


 郁が売り場の前に置いてある、試食のしゅうまいを口に入れてパクリ。

 「これは、旨い」


 栗崎も試食のしゅうまいをガブリ。本場の味に舌鼓を打った。


 「まだまだ試食はあるけど、今日はここまでね。あとは、次回のお楽しみよ」
 「満足、満足」


 栗崎がもう十分という顔をした。


 「トリは、珈琲よ」
 「ええっ、珈琲まであるの」


 「あるのよ。良かったら食後のデザートもあるけど」
 「凄いな。デザートは、今はいいよ」
 「じゃ、おいしい珈琲を飲みに行こう」


 二人はデパートを出て、阪急電車の梅田駅の近くにある舶来雑貨屋『舶来屋』へ向った。






 
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