ヤサオトコ

 「あっ、臭っ!いややわ、何の臭いや」


 房江が余りの臭いに、思わず鼻を腕で押さえた。
 栗崎の手に大便がべちょっと付いている。


 「わああ、手がうんちでべたべたやんか。あ、脇腹にも大きいのが・・・。臭いはずや」


 栗崎がおむつの中に、手を入れたのだ。   
 房江が栗崎の手をゆっくりと引き離すと、その場から離れた。そして、ティシュの箱を栗崎の横へ。


 「うんちを拭き取ろな」


 房江が手や脇に付いている大便を、ティシュで拭き取った。そして、手を持って、臭いを嗅いだ。


 クンクン・・・。


 「まだ、臭いな」


 房江が、栗崎の手の臭いをしきりに嗅いでいる。






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