不思議な国の物語
1人考えながらトボトボと
通学路を進んでいると後ろから
誰かに肩をポンっとされた。
「おはよ!桃華!」
「美月ちゃん!おはよ!」
そこには、髪を束ねた
美月がいた。
「なんかあっなのー?」
ギクッ
「えっなんで?」
「いやー、なんか後ろ姿が元気なかったからさ」
美月は桃華の横を歩きながら頭を
優しく撫でながら言った。
「っ!だ、大丈夫だよ」
「本当?」
本当は少し大丈夫じゃない。
でも、美月ちゃんは昔から少し過保護な
とこがあって無茶しすぎちゃうから。
「うん!大丈夫!少し眠いだけだよ~」
あんま心配かけらんないんだよね。
「まぁ眠いだけならいいけど」
あまり納得あっていない美月だったが
あることを思い出したように
「そーいや、今日あいつ休みだって」
と、不機嫌そうに言った。
「あいつ?」