不思議な国の物語


「ったく、大和よ!風邪だってさ!」



「あ、そうなんだ」



大和くんは美月ちゃんの
幼なじみで、私も美月ちゃん繋がりで
仲良くなった。いわば追試仲間かな。


『本当、桃華はスポーツはできて勉強はできないのね。そー言えば桃華タイプの知り合いがもう一人いたわ』


なんて言われて紹介されたのが
大和くんだった。



「ったく、学校休んだりしたら馬鹿が余計馬鹿になるのに」



「あはは」


本当、美月ちゃん大和くんのお姉ちゃんみたい。


まぁ怒られるから言わないけど…



「まっ大和のことはおいといてさ、昨日のドラマ見た?」


「見た見た!続き気になるよね」


「ねー!あんなタイミングでさぁ」




なんて、会話をしながら
私達は学校への道のりをゆっくりと進んでいき



私の頭の中からは
すっかり、魁焔の事はすっかり消えていた。



友達から


あの話を聞くまでは……
< 12 / 28 >

この作品をシェア

pagetop