運命
突然大きな声が
静かな海岸に響いた




びっくりして
後ろを振り向くと
か細い女のシルエットが見えた





顔は光の反射で見えなかったが
亮にはそれが誰なのか
すぐに分かった






















「今日は1人じゃないんだね」




葉月がこの間会った時のように
足を引きずりながら
2人に近付いてきた




「誰?」




亮の隣で
1人戸惑っている夏海




絶対悪い考えしてるんだろぉな
と亮は思うと
溜め息が出た





「こんにちは
彼女…?」




葉月はしゃがんでいる夏海を見ると
亮に尋ねた






夏海が不安そうに
亮の顔を見上げている





「あぁ
夏海だ」








亮がそうはっきりと
言い切ると
夏海の顔から
不安の色が無くなった

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