虹のむこうは
時は流れ小6になった。
お父さんは再婚した。
唯という女と・・・


唯さんは優しくて、本当の子供ではない私を愛してくれた。
しかしお父さんは違った。




お前を見てると不倫女を思い出す。ムカツクから消えろ




いつだか言われた。
辛かった。悲しかった。
だけど虹を見ると安らぐんだ・・・

「んっ!りぃちゃん?虹が出てるわよ?」


「まじでぇ~~~」



お母さん??元気?梨緒は元気だよ?



唯さんは、ずっと虹を見てる私を優しく微笑みながら見守ってくれた。


だけど1人だけは違った・・・

「まぁた見てんのかよ。不愉快だぜ・・・あんな不倫女は素敵な天国にも虹にも逝けねぇんだよ。今頃地獄で苦しんでるぜ」


はぁ・・・?


「武弘さん!そんなこと言わないで・・・」

「お前は黙れ」

「・・・」


嘘・・・?
唯さん?


「お父さん・・・嘘つかないで・・・?」


「嘘じゃねぇよ?なぁ?唯?」


「え?・・・・う・・・ん・・・」

唯さん?

お母さん?嘘ついたの・・・?




ダダッ



私はランドセルを持って走りだした。






純粋に信じていた心には「嘘」という文字が刻まれた・・・






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