虹のむこうは
嘘。嘘・・・?


お母さん??
今お母さんは地獄にいる・・・の?


いつもの通学路を歩く。
だけど、少しだけ違う感覚・・・大人な気分・・・?


「嘘」を知った私は純粋を捨て大人になったのだ。


「梨緒~!?」

「ん?奈美?」

「一緒に学校行こう?」

「うん」

奈美とは幼稚園からの仲で一番仲良しの友達、親友。

「奈美~?彼氏は?」

「別れちゃったんだ・・・」

「・・・」

奈美は少し俯きながら言った。

「奈美?大丈夫?」

「え?全然大丈夫・・・」


奈美はひきつった顔で笑った。
奈美は可愛くてモテて・・・
たくさんの人と付き合っている。
私は何回か付き合った事があるけれど、すべて本気ではなかった。
別れても、悲しくないし涙もでない。


本気の恋なんてしてなかったんだ。

これからも本気の恋なんてしないと思ってたんだ。
まさか数ヶ月後、自分が恋に本気になるなんて夢にも思わなかった・・・



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