彼は人魚姫!
「ママ、」
『えっ?』と驚いて振り返ると、しぃが立っている。
「あいつが来たよ。野菜イケメン」
「野菜イケメン?」
ほんの二秒ほど、考えた。
「薫?」
「とも言うと思う」
サラッと言うとあたしの顔をじっと見つめる。
何か言いたげなのがよく分かる。
でも、それ以上言わない。たまには『引いて来る』という訳か。
「あぁ、ありがとう。帰って来たんだ。元気そう?いや、何でもない。分かった。行く」
完全にパニクッてる。
どうしよう。どうしよう…。どうしようもない。
そう言って立ち上がりながらもあたしの手は束ねた髪のシュシュを外し、ウェーブがちゃんと戻るように髪と髪の間に指を入れてセットを始める。
そして心はちょっとソワソワしてる。
口紅も塗り直したいけど、しぃの目がそれをする事を許さないように見える。
「嬉しいの?」
寂しげな顔にドキッとした。
こんな弱気な顔、するんだ。
「何?妬いてくれてるの?アハハ。幸せだなぁ。こんなモテモテの人に妬いてもらえるなんて」
『えっ?』と驚いて振り返ると、しぃが立っている。
「あいつが来たよ。野菜イケメン」
「野菜イケメン?」
ほんの二秒ほど、考えた。
「薫?」
「とも言うと思う」
サラッと言うとあたしの顔をじっと見つめる。
何か言いたげなのがよく分かる。
でも、それ以上言わない。たまには『引いて来る』という訳か。
「あぁ、ありがとう。帰って来たんだ。元気そう?いや、何でもない。分かった。行く」
完全にパニクッてる。
どうしよう。どうしよう…。どうしようもない。
そう言って立ち上がりながらもあたしの手は束ねた髪のシュシュを外し、ウェーブがちゃんと戻るように髪と髪の間に指を入れてセットを始める。
そして心はちょっとソワソワしてる。
口紅も塗り直したいけど、しぃの目がそれをする事を許さないように見える。
「嬉しいの?」
寂しげな顔にドキッとした。
こんな弱気な顔、するんだ。
「何?妬いてくれてるの?アハハ。幸せだなぁ。こんなモテモテの人に妬いてもらえるなんて」