STAR QUEST

仕方ない…。

「…バンリ。苗字はありません」

教える気無いだけだけど。

「魔法は…えっと、殴り合いとか得意…です。そして15歳」

歳は適当。…てか。忘れた。

「宜しく」

パチパチパチ…

………。

…適当に言ったのに、拍手がおこるって事は、

はあ…。

やっぱりあれは悪意の視線だったって事か。

本当はあたしなんか一切興味無いんだろうな。

…まあ、あたしだって興味ない…けど。

「有難う、バンリさん。じゃあ次は私の仲間を紹介するわね」

「え…あの…だから…」

「ん?なあにィ?」

「………何でもありません」

…はあ。もう勝手にしてくれ。

「今、バンリちゃんの前にいる5人の一番左にいるのがレズ・ドラゴン。さあ、紹介しなさい」

「よ!バン「もう知ってます」

こいつはもう良い、昨日の件で勘弁してほしい。

てかもう二度と会わなくて良いんだけど。
< 59 / 66 >

この作品をシェア

pagetop