紅蓮の鬼
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他の長たちと花桂樹が帰って行った後、梔子と千秋はまだここにいた。
そして何故か喧嘩を殺り始めてしまう始末。
「止めんか、二人とも」
ワタシはわざとらしく、その二人に聞こえるようにため息をつく。
空木は向こうにある洞窟をさして言った。
「それに梔子様、あちらで彼女が般若のような形相をしていますし」
しかしその洞窟は入口が草や石で隠してあり、パッと見たところ、分からないらしい。
そうたが目を凝らして見ていた。
因みに空木が言った『彼女』とは梔子の妹である。