紅蓮の鬼
「ヴァンパイアと鬼の違いは――」
突然、楓太が真剣な顔をしてワタシに言った。
――今そんな話をしなくとも
「ねむ、い」
寝惚け眼で、ふと今の自分の置かれている状態を確認すると、彼は何故かワタシを押し倒していた。
――何してる、貴様
そんなことがあっても、眠気は飛んでいかない。
本来なら彼の急所を蹴りとばしたいが、あいにく今は本当に眠い。
――何なんだ、これは
ワタシはそのまま、意味不明なまま意識を手放した。