紅蓮の鬼



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「俺が継ぐ」


夕食を終えた後、俺は言った。


思った通り、それを聞いた家族はキョトンとしていた。


「運悪かったな」


弟は俺が帰ってきた時のように言った。


「あ、その話もう決まったわよ」


「え?」


母が「ごめんね~」とつけ足す。


「俺がミナミ家次期当主だ」


弟がドヤ顔をする。


「………………………」


俺は瞬きを数回する。


「え?」


理解するのに時間がかかった。


「嘘ぉ!!?」


「嘘じゃない」


今まで黙っていた父が言った。


「おまえは――」





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