紅蓮の鬼
ふと、会場を見渡すと、5人くらいの人がいた。
ウルフ族とか魔法族とか、悪魔族とか。
それなりの知能があったり、戦闘能力が高かったりする部族だ。
――……なのに何で俺ここにいるんだろ…
なんてボンヤリ考えていると、一人の肉団子みたいな男が話しかけてきた。
「何でキミは巻き付けられてんの?」
見た目からして魔法族だ。
魔法族というのは、魔法使いの集団かな。
うん。
ヘリー・ポッターとかヘーマーヨニーとかヘグリットとかが出てくる映画みたいな。
裾の長いコートみたいなものを着ているし、三角の帽子を被っているし。
「ワケありで…」
「へー。それよりキミさ、みゆちゃんとさやかちゃんとどっち派?」
俺が言いにくそうにしているのを察したのか、彼は女のことを話始めた。
「…み…みゆちゃん?」
――え、ナニ?全然分かんない
俺は目を点にする。
すると彼は、呆れたような声音で言った。
「なんだぁ、めろめろメールっていうアニメ知らないの?」
「知らねぇよ」
つい半目になって、吐き捨てた。