紅蓮の鬼
「ッたく……なにしてくれてんだ、あの野郎ッ」
ゼーハーゼーハー言いながら、俺は胸を押さえる。
傷が塞がっていく感覚は、相変わらず気持ち悪い。
――あぁぁもー
こんなの俺一人でどうこう出来るモンじゃねぇ。
てか、敵一人も殺せねぇとか。
弱すぎる、俺。
「あれ、何やってんの?こんなとこで」
「え」
暢気な声がして、振り返ると空木がいた。
キョトンとしていて、瞬きを二回する。
そして俺が来た方を見て、げんなりした。
何があるのかと思えば、女1~4号がこっちに来て俺を殺そうと、爪を振り上げたり、火の玉をこちらに向けていた。
「うわ、何あれ気持ち悪っ」
空木が女1号を見て、眉を顰めた。
女1号の顔は火傷で誰かわからず、爛れていたり骨が見えたり、気持ち悪い顔をしていた。
俺は立ち上がろうとするが、空木に制止させられた。
「消えなよ、不愉快」
いつもの暢気な声音だった。