紅蓮の鬼
「っく…」
「我ハ死ンデ無イ」
近くで肉の焼けた匂いがする。
耳元で淋に似た声がした。
どうせ、さっきのようにテーブルに立ってんだろ。
ボタボタと血の塊が落ちていく。
少し首を傾けて後ろを見ると、何かが俺の耳に当たる。
たぶん、女1号の顔。
俺の胸に刺さっているのは、女1号の右手。
後ろから俺の脇に手を通して、俺の胸に爪を立てているのだろう。
「く…ソッ!」
-----ペギッ
俺は女1号の腕ごと無理矢理引き千切って、この部屋を出た。