同居人はNo.1ホストー3ー完
なのに、俺はこんな時まで嫉妬心で捺海を苦しめるなんて。最低な男だ。
「少しずつでもいい。
少しずつでもいいから……俺に頼れ。
何でも自分一人で抱え込むな……お前が、頼れないのは知ってる。けど、俺だけには頼って欲しいんだ」
俺は、腕の中にいる捺海を見下ろし。腕の中にいる捺海は悲し気な瞳で俺を見上げた。
「尚…希……」
「だから……お前が溜め込んでんの全部吐き出せ。
どんなに大きくったって、この俺様が受け止めてやるよ」
すると、捺海は俺の服の裾をギュッと力強く握り締めた。
まるで、何かを決意したかのように。