同居人はNo.1ホストー3ー完







なのに、俺はこんな時まで嫉妬心で捺海を苦しめるなんて。最低な男だ。






「少しずつでもいい。



少しずつでもいいから……俺に頼れ。



何でも自分一人で抱え込むな……お前が、頼れないのは知ってる。けど、俺だけには頼って欲しいんだ」







俺は、腕の中にいる捺海を見下ろし。腕の中にいる捺海は悲し気な瞳で俺を見上げた。







「尚…希……」







「だから……お前が溜め込んでんの全部吐き出せ。


どんなに大きくったって、この俺様が受け止めてやるよ」






すると、捺海は俺の服の裾をギュッと力強く握り締めた。






まるで、何かを決意したかのように。







< 307 / 561 >

この作品をシェア

pagetop