同居人はNo.1ホストー3ー完
「ねぇ。尚希……尚希は、あたしのこと好き??」
突然の問に少し驚きながらも答える俺。
「あぁ……好きだ」
「本当……?本当に尚希は、あたしを好きでいてくれる??
例えー……母親を殺した。卑劣で最低な女でも」
捺海は、悲しそうな表情で小さくフッと笑う。
「……お前は、何もしてないだろ。母親が死んだのはお前のせいじゃない」
お前は、何も悪くなんかない。
誰も悪くなんかないんだ。
「尚希は、あたしを愛せる?これからもずっと。
母親を殺した女を……男に体を差し出して生きて来たあしたを……愛していく自信…ある?」
例え、お前が言うように。母親を殺した卑劣で最低な女だったとしても……
俺は、お前を愛していく自信がある。