青春電車

耳を塞ごうとした時…。

「りょーぉちゃんっ‼」

周りの人が顔を上げる程の大きな声が

聞こえた。

「サキ、電車なんだよ?
声でかすぎ」

彼はサキちゃんに噴き出すように

笑いながら口を塞いだ。

周りの大人が小さい子でも見るように

穏やかな目で微笑むと視線を戻した。

他の人が平常に戻ったのに私は

ずっと2人を見ていた。

すると咲ちゃんと目が合った。

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