アンサツシャ


 少し経って、恋華が花を持って病室に戻ってきた。
 ドアを開けてレインに話しかける。



恋華「ウチ今から売店行くけどレインさん何かいる……あれ?」



 しかし、レインはいなく窓が開けっぱなしになっていて、外から入る風でカーテンがなびいていた。



(いないし……。
でも何で窓が開いてるの?
……まさかねー、ここは三階だし……)



 恋華は窓から顔を出し、レインを探したが姿はなかった。



(そりゃそうだよね。ここから出てたら入院じゃ済まないよ)



恋華「……ん?」



 窓を閉めてふと下を見ると、ベッドの横に黒い携帯電話の様な物が落ちているのに恋華は気が付いた。
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