甘い疑惑
しばらくして愛が怒鳴り込んできた。
「どきなさいよ家政婦!」
「メイドです!」
「私は公家の性悪姫に用があるのよ!!」
「なんて侮辱を…おかえりくださ…きゃっ!!」
愛に突き飛ばされ倒れる菜乃子。

こなくていいやつが来やがったと怒り心頭の充子。
鈴音、光、雅、セイン、レオンを別室に隠した。
だがレオンは充子が心配になりしばらくして梅林の側に出てきた。
「人の家にまた勝手に上がり込んできたのね。親になっても図々しい女だこと。」
「図々しいのはあなたでしょ!?妊娠してないふりして妊娠、出産までしてたなんて…女狐もいいとこだわ!」
「私は博の正妻よ。こどもを産んだってあたりまえのこと。図々しいのはあなたの方よ。」
「うるさいわね!本当に博の子かしら?そこにいるイケメン外国人か執事の子じゃないの!?」

「はんっ!うそだと思うならDNA鑑定してみる?正真正銘、博の子よ。」
「博は気位が高いだけの公家の姫様なんか愛してないの!一番愛してるのは私よ!」
「ふんっ!バカじゃないの?おめでたいほどバカね。」
「はぁ!?」
「さっさと帰りなさい。下人。」
「まだ話はおわってないわ!」
「梅林。」
「はい。奥様。」
「下人をゴミステーションに捨ててきなさい。」
「かしこまりました。では、参りましょうか。」
と 愛の腕をつかみひきずりだす。
「ゴミステーション…?!バカにするのもいいかげんにして!!私が博の実質的な正妻なんだから!離して!離してー!!」
そこへ博が慶を抱いて帰ってきた。
「梅林!なにしてんだ!」
「おかえりなさいませ旦那様。愛さんを送ってきます。」
「ちがうわ!公家の姫の命令でゴミステーションに捨てられるのよ!助けてよ博!」
「ゴミステーションって…」
「何か言いたいことでもお有りですか?」
と 慶を抱き取り愛に渡す。
「いや…。」
と 弱気な博にイラッとする愛。
「尻に敷かれるんじゃないわよ!博ーー!!」
と 梅林にむりやりつれだされる愛。
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