Raindrop~Mikoto side
仲の良い兄弟たちがヴァイオリンやチェロを演奏する様を思い描いてみて、ふと、思い出した。
『ラ・カンパネラ』を弾いている時の、和音くんの辛そうな顔を。
今の和音くんは、音を奏でることを楽しんでいない。
だから辛いまま弾かせないようにと基礎だけの練習にして、身体を休めてもらったのだけれど……。
違う曲を、楽しんで弾いてもらう。
それもいいかもしれない。
うん……弾いてもらおう。
拓斗くんと花音ちゃんが一緒なら、和音くんはきっと笑顔になれる。
「拓斗くんと、花音ちゃんと。4人で一度、やってみない? 私ね、和音くんに、もうひとつ……教えたいことが、あって」
名案が浮かんだと、自然に微笑むことは出来たのだけれども。
「僕に足りない部分、ですか?」
静かに問い返す和音くんの優しさが身に染みて、溢れる涙は止められなかった。
「みんなで演奏してみたら、良いかもしれない。今度……いえ、明日、楽譜を持っていくわね。……きっと、鐘の音を表現出来るように、してあげるから」
『ラ・カンパネラ』を弾いている時の、和音くんの辛そうな顔を。
今の和音くんは、音を奏でることを楽しんでいない。
だから辛いまま弾かせないようにと基礎だけの練習にして、身体を休めてもらったのだけれど……。
違う曲を、楽しんで弾いてもらう。
それもいいかもしれない。
うん……弾いてもらおう。
拓斗くんと花音ちゃんが一緒なら、和音くんはきっと笑顔になれる。
「拓斗くんと、花音ちゃんと。4人で一度、やってみない? 私ね、和音くんに、もうひとつ……教えたいことが、あって」
名案が浮かんだと、自然に微笑むことは出来たのだけれども。
「僕に足りない部分、ですか?」
静かに問い返す和音くんの優しさが身に染みて、溢れる涙は止められなかった。
「みんなで演奏してみたら、良いかもしれない。今度……いえ、明日、楽譜を持っていくわね。……きっと、鐘の音を表現出来るように、してあげるから」