キス・キス・キス
そんな落ち込みマックスの私の背後からドタドタとウルサイ足音が聞こえてきた!暴れ馬かと思い振り向くと…志村くんだった!

背後から急接近する彼の姿を見て私はなぜか、逃げなければ危険だ!そう思った。そして私も畦道をドタドタ走る。

「待てえぇー!西城ー!」

「待たないぃー!帰るのぉー!」

「なんでだぁー!」

「アニメの放送を観るしぃー!」

「なんのアニメだぁー?」

「錬成陣なしでぇー妖怪に名前を返すみたいなやつ観るのぉー!」

「そんなアニメはないぃー!」

私は背後から、志村くんのタックルを受けカラダごと畑に押し倒された!

今、彼は私のカラダの上で激しく息切れをしている。両腕は彼に掴まれ…もう逃げられない。

「制服がドロで汚れました…」

「なんか教本に書いてあったな。衣類が汚れた女性は美しく見えるけど抱いちゃダメなんだってさ」

「なんで?」

「知らないよ。役場職員の考えることなんて。それよりさ、西城ってさ、無駄に脚速いのな。」

「話したくなかったから、いっぱい、いっぱい走って逃げました」
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