恋の行方〜甘い約束〜
「俺がずっと側から離れません。

もうあんな危険な目にはぜったい遭わせませんから」




捕まってはいないけど、俺は花梨を傷つけた相手を知っている。





もし、花梨の前に現れるような事があったなら。




その時は絶対許さない。






『ありがとう純君。』






トントントン…





『この話は二人のヒミツね?』





花梨が降りてくる足音を聞いておばさんは洗濯物を抱えてリビングをでた。





『お待たせ!』





「行こうか。」





そうして差し出した手を、見て俺を見上げる花梨。





もしかしていやだった?





そう思ったのも束の間で





花が咲いたように満面の笑顔で俺の手をキュッと握ってくれた。




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