お前は俺がもらう


私は、深呼吸をして
ゆっくりだけど
おじさんや私の事をみんなに話した。

「おじさんと私は、
本当の家族じゃないんです。

私が幼い頃、両親を亡くして…
1人だった私をおじさんが引きとったんです。

最初は、優しくしてくれました。

でも…」

私は、この先何を言っていいのか、
この先を思い口にしたくないのか
言葉に詰まってしまう。

楊さんは、私の背中を優しく撫でてくれた。

「それは違うかったんです…
小学六年生の頃



私は、無理矢理おじさんと
もう1人の男に二人で回されましたっ

っ…

抵抗したら暴力を振られ
また次の日も
そしてまた次の日も
無理矢理されました

学校にも行くなとも言われました。
バイトにも行くなと言われました…

お前は俺の道具なんだと…

っ…ぅくっ」

私は、泣いて手をクロスにして
自分の体をギュッと掴んで
自分を落ち着かせるようにした。

< 24 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop