お前は俺がもらう
「コーヒーをお願い」
たくさんメニューがあって
どれにしようか悩んでしまう。
そんな中、楊さんは、
メニューもみないで
コーヒーだけを頼んでいた。
「捺衣ちゃん、なんでも
好きなもの頼んでいいわよ
遠慮しないで」
楊さんは、そう言うけど
でも、私にとってそうもいかない。
「わ、私は、オレンジジュースで
お願いします」
「かしこまりました。」
そういい、店員さんは
戻っていった。
「ふふ、遠慮しなくても
いいのに」
「…すみません」
「謝ることじゃないわ
捺衣ちゃんは、私の妹みたいなものよ」
私は、楊さんがいってもらったことに
少しほんのり頬が赤くなる。
私も、楊さんみたいな
お姉ちゃんが欲しかった。
1人でも、家族がいれば
私は、1人でならずにすんだのかな?
私が考えていると
楊さんは話の続きを教えてくれた。
「あのこは、本当の家族じゃないの
1人でいてケンカばかりしてる
結耶を私が止めたの。
私は、調度今の家で
一人暮らしをしているから
結耶を家によんだの」
ほら、一人暮らしって
なんだか寂しいじゃない?と
ふふ、と笑みをみせる楊さん。