ヤンキー少女は純情ちゃん!
「……そうだっけ」
「そうだよ」
祥とあたしは中学入ってから仲良くなったので小3で転校した拓巳の存在は祥は知らない。
「……あいつすっげぇ楓いじめてたしな。……でも俺はどうしようもねぇんだけど?」
「……なんで」
「よく考えてみろよ。楓は高校生。で俺は中学生だ」
あ、そか。
学校ではどうしようもないんだ。
「ってことは学校ではあたしやばいじゃん!」
「…ま、そういうことだ」
そういうことだ、では済まされない。
あたしの命に関わる一大事だ。
……命に関わるは少し大げさだけど。
「………学校休もうかな」
「いや、ダメだろ」
とあたしの考えは智に即否定された。