ヤンキー少女は純情ちゃん!
「んだと!?」
このままでは絶対ケンカになると予測出来るくらい言い合いはどんどん激しくなっていく。
「……うるせ。2人ともとりあえず黙ろうかー?」
この2人の言い合いを止めたのは千春で顔は笑ってるけど目は全く笑ってない。
「「………はい」」
千春強ぇー…
「…てかあたしのファーストキスなんて拓巳には関係なくない?」
「あるっ!大あり!」
いちいち声でけぇよ…
鼓膜破れそう。
「俺は……っ!幼稚園の頃から楓が好きだった!…楓は俺のもんだ!」
いやいや、……は?
あれだけあたしをいじめといて?
あたしはすごくびっくりなのに千春、悠、智はやっぱりな…って顔をしてる。
や、え?
なんか頭こんがらがる……
そんなあたしをよそに
「いやー。拓巳やっと言ったかー。楓好き好きオーラ全開なのに告らねぇってどんだけヘタレだよ!って心配してたんだからなぁ?」