ヤンキー少女は純情ちゃん!
呆れて2人を見てると腕をちょいちょいと引っ張られた。
「……ん?……慎弥か。何?」
「ここ…うるせぇ。楓……ベッド貸して」
まただ。
慎弥と話すと心拍数が一気に上がる。
あたしは動揺を隠す様に笑顔を取り繕った。
「……う、うんいいよ。あたしの部屋のベッドで良ければ」
少し噛んだけど、誰だって噛むし動揺してるのばれないよね?
「……そこでいい…」
慎弥はそう言って立ち上がってドアの方に歩いていった。
あたしは慌てて慎弥の後を追うように走った。
「……楓部屋どこ」
「い、一番奥」
「ん…」
こんな短い会話でも心臓が暴れだす。
あたしどうしたんだ!
まさか………っ。
病気!?