ヤンキー少女は純情ちゃん!
「別にいいだろ。減るもんじゃねぇし」
減るもんじゃないけど!
乙女心をちょっとぐらい考えてよ!
「──────…てぇ……」
「楓?なんか言ったか?」
「みんなさいってー!大っ嫌い!」
あたしはぷいっと顔を背け、ダッシュした。
後ろでは男共が呆然と突っ立ってるのが分かったけど、無視してみんなが見えなくなるところまで走った。
男ってそういうことしか考えてないの!?
……パーカー忘れた…
まぁいっか……
さっきの話を聞いてよくよく考えてみると、胸元に視線を感じることが多々あった。
大して気にしてなかったけどそういうことだったのか。
今も視線を感じる。
男って気持ち悪い……
なんか未知の世界に足を突っ込んだみたいだ。
男の頭の中ってどうなってるのか見てみたいよ。
そんなことを考えながら、とぼとぼ1人で砂浜を歩き続けた。
これから何をするかも考えながら。