「1/4の奇跡」左側の君に【完】
「別に・・狙っているとかそんなんじゃないし。
ていうか、夏目先輩とはなんでもないから」
くくくっと3人で笑い合いだした。
「嘘ばっか。
夏目先輩とも、先輩の友達ともやったって聞いたけど?
すぐに抱かせたって」
なんで・・なんでそうなるの・・・
「和泉くんを汚さないでくれる?」
・・・けがす・・・
私が、和泉を汚す・・・
「ちょっと・・ちょっと待ってよ。
私は、誰ともやってない。
私は、誰とも付き合ってないし、
付き合ったこともない。
そんな噂・・・それは嘘だって自分が一番わかってる。
夏目先輩を狙ったこともない、
和泉を狙っているとかそんなことじゃない。
私はただ、
私はただ、単純に
和泉に惹かれているだけ。
それが、いけないことなの?
和泉を汚すことになるの?」
ガラガラガラガラ!!!!!!
勢い良く扉が開く音がして振り向くと、
開いた扉を片手で抑えた和泉が立っていた。
「なんねーよ」