モラルハザード
だから、私は薫さんと一緒にいるのだけど
その薫さんが、めずらしく奈美の誘いにのり、プリのみんなと
アソボーノに来たことには、ちょっと違和感があった。
案の定、ネライがあったのだ。
子供たちを遊ばせて、ママたちと話をしていたときに
薫さんは、さりげなくお受験の話しを切り出し、リサーチした。
もちろん、自分のことは打ち明けずに。
そつがない──
薫さんはそういうひとだ。
そんな薫さんが私に一瞥もしないのは何か理由があるのだ。