モラルハザード

「だから、有力な評議員を紹介していただいて推薦者になっていただけるよう

今から人脈を作っていかないと間に合わないわ」

こんなに用意周到に事を運ばなければならないのか。

お受験を私は軽く考えていたかもしれない。

でも、今の時点でこんな情報を知れたのラッキーだ。

やっぱり、お受験経験者の薫さんと親しくなっておいてよかった。


「薫さん、私もぜひ、その山下先生のお茶会に入れていただきたいわ。

いったいどうしたらいいのかしら?」

「そうね…それで、滝沢さんなのよ…」

「滝沢まさやくんのママ?彼女って、何があるの?」

「杏子さん、滝沢さんのことをご存じなくて、付き合ってらっしゃるの?」

薫さんが、呆れたような、驚いたような声をあげた。
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