モラルハザード
気が付くと、病院のベッドだった。
横には今にも泣き出しそうなみっこちゃんと
透がいた。
私は公園であのまま倒れこみ
救急車で病院に運ばれたのだ。
流産をしかかっていた。
「ごめんね、私が余計な話をしたから…」
「違うよ、みっこちゃんのせいじゃないよ、あ、斗夢は…?」
「うん、今、うちの実家で預かってる。まなとと仲良く遊んでるって」
「…ありがとう」
みっこちゃんは、斗夢を夕方まで預かってくれると言って
私のことを気遣いながら、帰って行った。