モラルハザード

その他は亮太は、まるで家で食事をしていないように

キッチンはきれいに片づけられていて

気になっていた冷蔵庫もきちんと整理されていた。

部屋のあちこちにゴミなどもなく

洗濯物もちらばっていなかった。


これなら一人で長野に行っても家事には困らないわね

と考える自分にちょっと笑ってしまった。


──カチャ

ふいに玄関が開く音がして

振り返ると、そこには亮太が立っていた。



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