オレ様になりたくて…。
しばらく様子を見て、もうこれ以上後を追うのは止めよう

早く知り合いのbarにでも行こうと歩き出した時

いかにも質の悪そうなヤロー二人が難波薫子に声かけるのが見えた

気づいたらオレは難波薫子の元へと向かってた


「悪いけどこれオレのツレだから。行こう」


って手を引っ張ろうとしたら


「ツレじゃねーだろ」


と難波薫子


はあ?お前この状況解ってんのかよ


「な、何照れてんだよ。行くぞ」


と引き下がらないオレ


「照れてねーよ。行きたきゃテメェ一人で行きなっ」


と手を振りほどく

そのやり取りを見ていたヤロー二人が


「兄ちゃん、アンタ用なしだと。べっぴんさんは俺達に任せなよ」


と難波薫子の肩を抱こうとした時

一瞬だった

屈んだと思った瞬間、ヤローの腹に頭突きをかました難波薫子をオレはただ見ているしかなかった

す、すげぇー


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