オレ様になりたくて…。
何となく後を追った

追ってどうする?って一瞬考えたけど、その場にいることができなかった

けれど玄関から出た二人は直ぐに別れた

男はホテルの前に止まっていたタクシーに乗り

女はー

難波薫子は一人で歩き出した

オレも少し後ろを歩き出す

しばらくすると大きなツリーがあって難波薫子が立ち止まったから

オレも少し離れた所から様子を見る事にした





驚いた


ツリーを見上げる難波薫子の大きな目から涙が溢れていたから…

離れた所から見ていてもそれは解った

少し高めの身長が目立たせるのか

ハッキリとした顔立ちがオレを惹き付けるのか…

オレは難波薫子から目が離せなかった



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