オレ様になりたくて…。
「何でテメェまで降りるんだよ」
めちゃくちゃウザいって顔で言われた
「いいだろ。泊めてよ難波さん」
わざとらしく、人影に聞こえよがしに言うと
「バカっ、何言ってんのか解ってんのかよ」
咄嗟に、殴られないように距離を取る
さすがにオレも学習するよ
「どうした?薫」
人影が聞いてきた
遂に出たなぁ、悪の黒タイツめ
現れた相手を睨み付けるオレ
「三輪さん…」
ふう~ん
三輪って言うのかよ、こいつ
ってゆーか、改めて見るとめちゃガ体いいじゃん
何か言ってやろうと思うのに酒のせいで言葉がでねぇでいると
「俺、帰った方が良さそうだな。お前の顔ちょっと見たかっただけだし」
じゃあなって言うとマンション脇に停めてた車に乗り込むとあっという間に走り去った
残されたオレと難波薫子
難波薫子の顔が急に歪む
泣くのか?
アイツが帰ってそんなに悲しいのかよ
ますます顔が歪む
回りも地面も全部、全部歪む…
オレはそのまま気を失った