オレ様になりたくて…。
オレがムカついた顔していると難波薫子が


「行こう」


って引っ張るのを制して


「先生、こいつオレの彼女です。可愛くて仕方ありません。いずれ結婚するつもりなので、その時は招待状送ります」


って一気に言った

隣で難波薫子はうつ向いたままだ


「じゃあ、先生これで失礼します。オレ達の夜はこれからなんで」


って来た方向に戻ろうとしたら


「幸せになれよ」


って後ろから三輪の声がした

オレは振り返ると


「先生も随分お幸せそうですね」

って隣にいる妊婦に笑顔を向けながら言ってやった

妊婦はただただ、幸せそうに微笑んでいた


難波の肩を抱いたまま、しばらく行くと


「テメェ、どういうつもりだよ」


肩に回されたオレの手を振りほどきながら難波薫子が言う

今にもボコられそうな剣幕だ


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