ゴーストバスターZERO
第11話(出発)
おっす!
俺は霊!
(↑零だろ!!)
(↑バカな事しやがって…)(↑お前が死んだ事で、ブログが炎上しそうだったじゃないか!)

これから…
霊界修行が…
始まるんだよ…(泣)
(↑仕方ないだろ!!)
(↑罪と罰だ!)


早く帰って…
猫マンマ食べたいな…

フェラーリに乗って
海沿いを走りたいな…(泣)
(↑オンボロ軽トラでか?)

てか…

修行ってなんだ?



……第十一話(出発)……


俺は…
死者との恋という
禁忌を犯し
ZEROや天魔に歯向かった

自分なりのやり方が
イケなかったのか…

結果的に…

俺は…

力尽き…


誰も来ない

草むらの中で


息を引き取った…




(零…)
(零…よ…)

「誰…か…呼んでる…」

目を開けると

ソコは…

青一色の空間だった

自分が今立ってる
地面?も、青。
その上の空間?も、青。


境目が全く無く
足を一歩踏み出そうと
しても、感覚が分からず
コケてしまう…


ココって…


ココスか?
(↑包み焼きハンバーグでも食べるんか?)


(零、来たな…待っておったぞ!)


天魔だ…

俺が見た、天魔とは
体のサイズが違っていた


「やあ~一寸法師じゃないか?気分はどうだい?」
(↑アメリカドラマか?)


(お主…自分が置かれてる立場を理解してないようじゃの…)


「修行だろ?早くチャッチャッとやって帰ろうぜ!!」

(お主に試練を与える)
(1つは、この空間の中に小さな光を見つける事)
(次の試練は、その後で伝えようかの…)


「このダダ広い中に光?」「むちゃくちゃじゃねぇか?」
「せめて、ヒントでも…」

(愚か者!!甘えるでない!!)(ここはあの世だぞ!)
(ヒントって何じゃ?)


「だから、光の場所って」「右かな?左かな?」
「東西南北のどっちかな?」


(つくづくしょうもない男よのう…)
(己で見つけよ…)
(言い忘れてたが、お主の肉体に細工をしとるが、早く試練を終わらせないと、腐敗していくぞ…)
(時間がないということだ…)
(光はお主と繋がっておる…)
(また逢おう…)



???


どうする?
無闇やたらに
歩いても、それが
逆方向ってこともある


青一色…
青い空か…
青い海…


ここは…


グアムか?
(↑そんな場合か?)


落ち着け…
考えるんだ…


グーグーグー
(↑この状況下で寝たのか?)



腹減ったな…
(↑霊でも腹減るのか?)


でも、
ちょっと法師は
(↑一寸をちょっととも言うかも知れんが…)


光は
俺と繋がっている?

何だ?

あ~意味わからん!!

体を見ても
光の糸すらない


「オーイ!オーイ!」

四方八方に
声を出したが
反響しない


寝転がりながら…
上?下?
見回しても
光がない…(泣)


繋がってるって何だよ?

人と人の繋がりか…
みんな元気にしてるかな?
てか…
天魔とZEROも繋がりか…

最初は…
ビックリしたな…
あいつらって…
いつも最優先で
俺の事…
心配してくれたな…(泣)


みんなに助けられてたんだな…


……バカな俺だよな…

こうなってみて…

大切さに気付くなんて…


九尾との死闘も
ZEROや天魔のお蔭だよ…


あの時
獅子覚醒したんだよな…

雷恩ZEROになり

最後まで諦めずに

2人で放った

雷電拳…

ハナには
出来なかったんだ…



………


ちょっと
自由に獅子覚醒出来る
練習をやってみようか…
(↑そんな余裕あるのか?)

何かヒントがありそうで


……

大切な人
困っている人

自分をかえりみずに
無茶したな…

今でも
何処かで
救いを求めてる霊もいる


行き当たりばったりだけど…
それが
俺の使命

それが
俺なんだ…


ウァァアアー!

獅子覚醒出来た!!
(↑やったな~!)
(↑猫ヒゲも一段と立派だぜ!)


そう、
最初は…
四つん這いで走ってたな…

オオッ!

自由に走れる!!


方向はドコだ?


光は?


俺に繋がってる光の糸…


あの時外した雷電拳は…
空の彼方に消えて行ったな
俺はどの方角に
反らしたんだ?


ZEROが言ってたな
覚醒した俺に、雷電を
溜めろと…


電気的エネルギーなら
プラスが放出なら
マイナスは吸収?
違うかな?


右手の拳に…

そっか!!

左手の拳に溜めて

この空間までは、
雷神は来れないが…


わずかに溜めれた


俺は一か八か…

真上に向かって…


とどけ~!
「マイナス雷電拳!!」


天に向けた拳を突き上げ

光の行く筋を見た…

真上に行った雷電は
やがて9の字を書きながら大きくカーブし
斜め左上に走って行った
(↑やったな!)
(↑早く追いかけろ!!)


俺はまた
四つん這いになり
光の走った方向はへ…


しばらくすると…


あ、アレだ~!


小さな光が見えた!!


俺は

見つけたんだ…


小さな光を


ピンポン玉位の光は

雷電エネルギーを

吸収して

やがて消えて行った


(零…よくやったな…)
(お主はまだ自分の力を理解ぜず、人に頼る…)
(己を信じて切り開いた、その光は小さいながらも、輝いているんじゃ…)
(忘れるで無いぞ…)


「何となく、分かって来たよ…」
「次は何だよ?」

(次の試練の場所は…)


俺が今まで
立っていた
空間が…


まるでパズルのピースが
崩れるように壊れ始め


ウァァアアー!!


俺は…


奈落のソコに…
落ちて行った…


ソコには
新たな試練が
俺を待っていた…



第十一話 続
< 11 / 43 >

この作品をシェア

pagetop