ゴーストバスターZERO
第32話(心眼)
みんな…
体調はどんなかな?

今だからこそ
油断せずに
体調管理をするんだぜ!!
(↑まぁ確かに…)


てころで…
魔界の強請労働を
反逆軍団の力を借りて

何とか突破したんだけど…

左右対称の部屋の魔物を
ぶっ倒して
ここから抜け出し
早く
魔界の扉を閉めないと…



……第三十二話(心眼)


長く続く階段の先に

不敵な笑みを浮かべていた
その魔物は
手招きしていた…


「次は、お前だ!!」
「逃げんなよ!!」


阿修羅魔界モードの
俺は
さらにスピードを上げ
近くに行こうとした…


(マテ…)


「どうした?」
「何故止める?」


(ヤツは幻術ツカイの幻狼ダ…)
(今、ミテイル姿ハ…ソコニ在ラズ)
(ダガ…攻撃力ハ…半端ナク…強イ…)


「あの幻影が攻撃してくるのか?」


(アア…ソウダ…)
(ヤツの本体ヲ見極メナケレバ…)

「そう言う事か…」
「なぁ…単眼鬼よ…」
「ちょっと相談があるんだが…」


(ナンダ?言ッテミロ…)


「この階段の延長に魔界の出入り口があるのなら…」
「横に穴を掘り、上を目指して進んだらどうだ?」
「俺達の体が通る位に掘り進んでくれないか?」


(何ヲ企ンデル?)


「わざわざ…危険な目に合わずとも、道を作れば、何事もなく出られるんだ!」「そう思わないか?」


(単眼鬼よ…ヤツの考えも一理あるな…)
(この剛腕鬼の剛腕で、掘り進めば、何とか出れるかも知れない…)


(剛腕鬼…オ前…ヤツの意見ニ乗ルノカ?)


「時間がないぞ!!」
「幻狼は俺が食い止める!!」
「それとも、俺達3人、ここで戦うのか?」
「どっちだ?」


(分カッタ…コノ場ハ、任セルゾ…)

単眼鬼
剛腕鬼の
魔物は階段の横を
スゴい早さで掘り
斜め上に角度を変え
進んで行った


穴から落ちてくる
岩の量が
掘り進んでる証しだ…


「さて…こっちも始めるか…」


階段を注意深く
一段
また一段
上っていく…


「阿修羅火炎モード!!」


炎に包まれた
俺の体より

回りが明るく見えた!


「幻狼!勝負だ!!」


幻狼は中国系の幻術師が
来ている服に
狼の頭…

その声を皮切りに
猛攻を仕掛けて来た!!



ドスッ
ドスッ、ドスッ、ドスッ…ドドド、ドドドドドド!!


あっ!!
と思った時に
急に目の前に移動し
パンチの連打連打連打


何度か
こっちも反撃するが
俺の攻撃が当たらない…
てか…透き通って
空を切っていた…


もう一度
間合いを取り
単眼鬼の言っていた事を
思い出す…


確か
これは
幻影…
本体は
ここに在らずか…

左右対称のどちらかの部屋に幻狼がいるって事だ…


右か?
それとも
左か?


間違って
また別の魔物がいる
部屋を開けたら


この状況では
さらに不利だ…


幻影を消すには
どうしたらいいんだよ…


なぁ…
天魔よ…

お前だったら
どうしろって言うんだ?

天魔…



ウアッ~!

またヤツのパンチ攻撃
このままだと…
勝てないぞ…


何度も
何度も
幻影に向かい
攻撃するが…


透き通って
かすりもしない


何でだよ?

物理的攻撃は
出来ないのか?


幻影は

幻影か…



そうか!!


分かったぞ!!


阿修羅心眼モード!!

俺は幻影を
肉眼で見るのを止め
心の眼で見た


肉眼で早い幻影の動きが
心眼ではスローに見えた


攻撃をかわす
また攻撃をかわす…

ん?

ヤツのパンチを
入れるほんの一瞬だけ
拳の色が濃くなる…


見えた!

「阿修羅魔界モード!!」

ヤツのパンチが当たるその両方の拳に向かい、
「阿修羅太陽拳!!」


ゥギャ~!


幻影の
両手が
太陽の形になり
ふっ飛んだ!

そして
幻影も消えた…

左右対称の部屋の前に立ち
迷わず右の部屋を
開けた…


ソコに

いた魔物は…



……第三十二話 続
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