求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「何だか着いていけてないというか戸惑ってるし、今の私には紗彩が一番だし、恋愛なんてしたい気持ちないの……だけど、何でかなぁ…彼がメールをくれたり私を見てくれていると感じたりすると、自然に笑顔になってたり心がなんというか、ぴったりのピースを見つけ出したみたいに喜んでるっていうか…私、どうしちゃったのかしら、幸太さんが大切で心に居るのに、どうして…どうしよう」



泣きたくないのに、説明のつかない相反する気持ちをどうにもできなくなった彩乃の心は、ついに抑えられなくなってポロポロと涙を流した。



「今日、相手の話をちゃんと聞いてきなさい、そしてあなたの今も、ちゃんと伝えなさいよ。紗彩のことも、まだ夫が先立ち半年だってことも…その上であなたは何を思うか感じるか…その時次第よ。その時は自分に素直になっていいのよ?」








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