求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


肩をビクッとさせながらも、慌てずに「与えられた情報を最大限有効に利用させてもらっただけです。」と言う。



「ま…そこは我慢します…でも、調べたならなおさら、彼女が全く、こちらの世界に関係のない一般の人だと、分かりましたよね?なのにあえて、あなたは攻撃的な質問をしましたよね、それこそ、人としてどうかと、俺は思いますけど…まぁ、質問に答えます。人が人に惹かれる、興味を持つ、そういったことに、時間は必ずかからなければいけませんか?俺は、彼女の笑顔に…ほんの一瞬で惹かれた…理屈じゃなくて、ですよ?それに彼女は今でもご主人を大切に想ってるのを俺は知ってるんです…」



誤解を受けるような言い方をしないように、頭で組み立てながら伝えていく。



「彼女との間には、最初のネットの投稿記事のような非難を受けるような関係は全くありません。彼女の、家族を大切にする心や、俺や他の人に対しての、思いやりのある態度、仕事への真剣な取り組み…そして、全てを包んでくれそうな、温かな笑顔に、俺が最初にひかれたんです。」










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