求*幸福~愛しい人はママだった~【完】


「彼女に、最初に気持ちを伝えた時に、『とても考えられない』といったことをいわれたが、諦めきれずにアプローチしてるんです、だから、彼女はご主人やそのご家族のことだって今までも、これからも、大切に想い続けるはずです。それでも俺は、それよりさらに想いあえるように大切にしてくだけです。」



司会者と目が合い、頷きあった。



「はい、では3列目、正壇社さん、どうぞ」



「はい、え~今回、ネットの記事を発端に、脅迫されていると先程お話がありましたが、その辺りは…もう少し、どちらサイドにどんな形で…などお話頂けませんか?」



どこからか会見より先に聞いていたのか、ニヤニヤしながら聞いてくる。



「進行形の事件ですので、お話しできることは何もありません。皆さんが報道しないでいただけることが、早期解決、そして、いち早い解禁に繋がると思います、宜しくお願い致します。」社長がにこりともしないで言った。




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