【砂漠の星に見る夢】
「僕は君から真実の父親を奪ってしまうことになる。
それがどんなに重い罪なのか計り知れないけど、その罪のすべてを引き受け、僕は君の父親になることを誓うよ。どうか母の胎内で健やかに成長してください」
真剣な口調でそういったネフェルに、イシスは堪えきれなくなり、自分も跪きネフェルに抱き着いた。
「ネフェル!」
「早急に君の両親を探し出すよ。今しばらく待ってほしい」
ネフェルはしっかりとイシスを抱きとめた。
「ありがとう、ネフェル。私、なんていっていいのか分からないわ。あなたが好きよ」
「僕も同じだよ、君を愛してる。あとしばらくの辛抱だと思って、どうか元気を取り戻してほしい」
抱きしめた腕に力を込めながら、強い口調でそういった。
「ええ……ええ!」
もう、どんなことだって耐えられる。
イシスは涙を流しながら、頷き続けた。