【砂漠の星に見る夢】
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老人からそこまで話を聞いた、私たちは「はぁあ」と胸を撫で下ろした。


「ああ、良かったぁ。これでようやく二人は結ばれるんだ」


今までイシスに感情移入していた二人は心底ホッとし、目に浮かんだ涙を拭った。


「でもさ、奥さんも子供もイシスとお腹の子も、そしてイシスの両親も引き連れて国を出るって言うなんて、ネフェルって色んな意味ですごい奴だなぁ」


感心したように腕を組み、しみじみと呟いた雄太に、「豪快よね」とクスクス笑った。


老人も楽しそうに笑みを見せたあと、大きく息をつき、眉をひそめた。


「すべての罪を背負っても、イシスと生きていく決意をしたネフェルでしたが、思ったよりも早くにその罪を償なわされる形となったのです」


また何か起こることを感じさせる言葉に、私たちは、「ええ?」と眉を寄せた。


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