【砂漠の星に見る夢】
「この国を出ることになっても、着いて行けますか?」
そう訊ねるメルサンクに何が言いたいのかつかめないターナは戸惑いの表情を浮かべながらも、しっかりと顔を上げた。
「ネフェル様のお側にいられるならば、どこであろうとも着いていけます」
その返答にメルサンクは、よろしい、というように頷いた。
「あなたも気づいているでしょうが、ネフェルはクフの妻・イシスに並々ならぬ愛情を持っています」
ストレートな言葉にターナの心臓は強く音を立てた。
「しかし勝手なことに、あなたもヘムオンも愛しています」
バツが悪そうにそう告げるメルサンクに、ターナは眉をひそめながら黙って話を聞いていた。
「悩み苦しんだ結果、ネフェルはあなたもヘムオンも、そしてイシスも連れて、国外に移り住むことを決めました」
「えっ?」