【砂漠の星に見る夢】

「お義母様?」


口に手を当て、苦しそうに喉をかき始めたメルサンクに、ターナは身を乗り出した。


「お義母様? どうなさいました?」


ハアハアと息を切らしながら、「ターナ、先程の薬はどこで?」と苦しげに訊ねたメルサンクに、「ヘ、へレス様に頂きました」と答えると、メルサンクは目を見開いたと同時に口から大量の血を吹き出した。


ターナは、きゃああ、と声を上げた。


「ヘ、へレスの薬など、毒物に決まっているであろう、なぜ、そんなものを……」


メルサンクはそれだけ漏らし、血を吹き出しながら床に倒れこんだ。


侍女たちは「メルサンク様!」と一斉に駆け寄り、ターナは顔色を失くして呆然と床に座り込み、手の中のまだ薬の残っている小瓶に目を向けた。



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