【砂漠の星に見る夢】

「昔、『オシリス』は他の星の住民だったって教えてくれたことがあっただろ」


そう訊ねたジェドに、ヘムオンは「ああ」と頷いた。


「君達の住んでた星の名前はなんていうんだい?」


突拍子のない質問に、ヘムオンは、「えっ?」と目を開いた。


「だって『オシリス』はこの星での言葉だろ?」


屈託ない笑みを見せるジェドに、ヘムオンは納得したように頷いた。


「そうだな、こっちの言葉に近い発音で言えば、『セヘド』かな」


「セヘド?」


「そう、セヘド星」


笑顔を見せたヘムオンにジェドは「へぇ」と息をつき、


「セヘド星って言うんだ」

と漏らし、二人は微笑みあった後、星を眺めた。


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