【砂漠の星に見る夢】
どうしてだろう?
帰りたくて、帰りたくて……星を見るたびに胸が詰まる。
気がつくと、空を見上げ切なさに胸を焦がす。
どうして、迎えに来てくれないのだろう。
仲間は私たちのことを忘れてしまったのだろうか。
故郷はどうなってしまったのだろうか。
ここに私たちはいるから、どうか早く迎えに来て。
そんな想いを伝える為に、この星の王を利用してきた。
大事な掟も、自然の摂理も破り、高度な文明を持ち込み、ピラミッドを建造した。
―――それはオシリスの犯した大きな罪。
切なく目を細めるヘムオンを見て、イシスは今気がついたように目を見開いた。
「それじゃあ、もしかしてヘムオンもその報いを受けてしまうの?」
血相を変えたイシスに、ヘムオンはそっと目を伏せた。
「受けるかもしれません。途中で自分が罪を犯していることに気づきましたが、もう、引き返せないところまで来ていました。罪を受けるときは甘んじて受けようと思っています。ですが自ら進んで罪を受けようとは思っていませんよ」