【砂漠の星に見る夢】
18年前、ネフェルが息を引き取る前にも私は『ヘムオンを頼む』と頼まれた。
あなた達は私から去るとき、大切なお願いをして残して行くんだ。
イシスは目に涙を浮かべながら「……分かったわ」と頷いた。
「仲間と共にどこに行くの?」
「オシリスの『帰りたい』と願う心は本能と同じなので、再び長い年月と共に抑制させることができなくなって来ると思うのです。だから完全に隔離された土地で、ひっそりと自分達の国を造りたいと思います」
ヘムオンはそう言って笑顔を見せた。
「もう、会えないの?」
ヘムオンは切ない表情を浮かべるイシスの肩に手を乗せた。
「今世で会えなくても、必ず、来世で会えますよ」
「来世?」
「そうです。人は何度でも生まれ変わります。
僕は生まれ変わるたびにあなたの側で息づき、そしていつかあなたの元から旅立つ運命にあるかもしれませんが、必ずまた会えることは約束します」
そう言ってヘムオンはニッコリ笑った。